須原

お寺の役割/須原正好

私は、現在大阪市西区にあります浄土真宗本願寺派(本山:西本願寺)正福寺の住職です。住職を拝命して15年になりますが、元々奈良の同派寺院の三人兄弟の長男として生まれ育ちました。大阪・上宮高校、京都・龍谷大学に進学後、本山本願寺に7年半奉職いたしました。 幼少期の頃は、寺の息子であることに多少の抵抗感もありましたが、それがごく自然な姿であるとも思い、特に疑念を抱くことなく過ごしてきました。 高校1年の夏、得度式を受け僧侶の仲間入りをしました。上宮高校自体が浄土宗系の学校であったため、常にクラスには、寺の息子が数人いましたから、僧侶になることも特別なことではありませんでした。奇しくも田中理事長とは高校3年生のクラスメートになったのが彼との出逢いとなり今日に至っております。龍谷大学に進学すると、学科の8割程度は寺院子弟でありましたが、必ずしも僧職になるための者ばかりでないことに気付きました。彼らは、何をしに龍大に来たのかと。ここで初めて、僧侶とは何か、寺院の役割は何かということに自問自答しました。しかし答えを見出すこともなく、特に勉学に教学に精進するわけでもなく、極々一般的な学生でアルバイトに遊びにと学生生活を謳歌したに過ぎませんでした。
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