有識者よりコメントを頂きました。
2009年6月 ご法話
「ありがとう」と感謝し合える暮らしを作っていかなければなりません。昨年秋よりの100年に一度と言われる不況の中ではございますが、「ありがとう」という感謝の言葉だけは忘れてはならないと思います。「ありがとう」とは、「有り難し(ありがたし)」が語源だと言われております。「有ることが」「難い(かたい)」、当然のことと思っていたことが実は「あることが難しい」という意味です。私たちの体は毎朝、当たり前のように目を覚まし、当たり前のように食事をいただき、眠っていても当たり前のように心臓が動き、呼吸していてくれます。ほとんどの人が、意識して心臓を動かしたり呼吸をしている方はいませんよね。日々、いろいろな苦しみの連続かもしれませんが、そこで生かされている私たちの命自体が、すでに「有り難い」存在なのです。この奇跡的な命の繋がりの中で、喜び合い感謝し合える社会を作ってかなければなりません。人は過去を変えることはできませんが、1秒先の未来を変えることができるかもしれません。人との関わりや、ペットとの関わり。さらには社会との関わりをより良いものにできるよう、心がけていきたいものです。