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連載記事

有識者よりコメントを頂きました。

2010年3月4日 石材店が取り組むべきこと〜北海道事情から得た事〜

★今、自分たちの置かれている状況が幸せと感じるかどうか?★
春彼岸を目前にむかえ、全国の石屋さんは、忙しいことと察します。しかしながら、北海道はというと、どうでしょう?写真を見てのとおり、雪解けに向っているとはいえ、私の住んでいる街の墓地の今、約1m50cm程、雪に埋もれているんです。びっくりでしょう!。

北海道の石屋さんは、お墓を建てる事はもちろん、故人の文字彫刻すら出来ないし、施主さんの方も、納骨もまま成らないのです。残念なことに、比較的に北海道の石屋さんは、営業的には稼働していても、工場は閉鎖、12月から3月位まで失業状況なわけです。だから、この時期になるといつも思うんですけれど、雪の無い所の石屋さんが、うらやましくさえ感じるのです。だって、大変な厳しい事情だとはいえ、まずは出来るチャンスがあるのですから。また、施主さんにおいても、いつでもお墓のそばまで行ってお参りが出来るのですから。その意味では、ありがたい事なのです。

三上貴康
動物供養協議会 石材部会
三上石材工業所代表取締役
三上貴康
北海道深川市5条5番32号
http://mypage.fukanavi.com
/noanohako/

お墓

★禅語「百尺竿頭に一歩を進む」的な行動と考え方★
じゃあ雪解けまで、指を銜えて胡座をかいているのかというと、私は打つ手を考えました。「夏にはなかなか出来ない、冬にしか出来ない事」に挑戦すればという事を。 ※実は、ペットの移動訪問タイプの火葬業を手掛けたキッカケのも、冬対策から生れたひとつなのです。(おかげで、ペット葬儀に対する、全国の同じ志を持つ協議会の仲間に出逢えたことは財産に)冬場の加工は、そりゃもう大変です。が、そこで17年前に、冬でもやれる工場を新設して、なおかつ、会社のスタッフが、いつでもそれぞれの作業(夏場は専業作業ですが)が、やりこなせるように技術力を養いました(実は、その立場の苦労さが理解できるし)。やっと15年かかって、当社のスタッフは、全てがこなせる30〜40歳代のオールマイティーなマルチ職人集団化となりました(全国でも珍しいかと思います)。何を言いたかったのかというと・・・『自分たちの今置かれている状況下で、智恵を絞れば、自らやるべきことは、おのずと見えてくるということ』です。このことは、仕事以外にも言えることだと思います。あとは、『行動するかどうか』です。そして、その動こうとする根底には何があるのかというと、そこには、常に、『お客さんに対する姿勢』があるからなのです。・・・私たち石屋さんは、人材を育てながら、技術力を養い、ただ製品売りじゃなく、オリジナルなカラーの商品というものを提供してこそ、ご指名を頂いたお客さんに満足してもらえるものと思っています。・・・どうやったかではなく、どれだけ心を込めて打ち込んだか・・・これは、仕事に対する『使命』なのです

★時代の流れにむけて★
私の別の一面である「書道家」(※書のブログもやっています。ブログ「み〜太郎のビタミン字」。ツマラナイかも知れませんが。)がらみで、2年前に、師匠の生前寿陵墓(写真)を建立させて頂きました。全国のお墓コンテストにおいても、ニューデザイン特別賞として評価もして頂きました。私たち石屋さんの仕事は、お墓というものを通してですが、『家族の絆を深めることができる』ことに関わっています。そのことに、とても≪誇り≫を感じます。これからのお墓は、絆の深さが感じられる、≪その家族の想いが物語ようなお墓≫スタイルに徐々に進んでいくと思われます。その意味で、今や、家族の一員でもある最愛なるペットと共なるお墓≪プラスペット≫も、それもありです。そのことに目を向けた、動き始めたばかりの、私たち【動物供養協議会】も、真価が問われる時代の流れにどう立ち向かうかです。さぁ、『一歩を進む』挑戦なのです!



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